− 高齢者に優しくないスマホ −
今日のスマートフォン(スマホ)は高齢者にとって使いやすいと言えるのだろうか。優しいのだろうか。
今日のスマホは高齢者にとっては決して「スマート」な電話機とは言えないように思います。
このテーマにふさわしい失敗をしました。今日のスマホは高齢者にとって優しくないという、実際にあった事例である。使用したスマホは「SHARP AQUOS sense3 PLUS」である。
そこで、「高齢者に優しくないスマホ」というタイトルにしました。
★まず、どんなことが起きたのか簡単に説明しよう。
2020年11月3日(文化の日)17時ころ、母親が息子に電話した。このとき息子は曖昧な対応をしたという。通話時間は数分であったらしい。このとき母親も息子もスマホの「通話終了」ボタンをタップしていなかったという。母親は自分のスマホがまだ通話中となっていることに気が付かなかった。というよりもいつも息子が電話を切っていたので、このときも息子が電話切ったものと思っていた。母親はそのままスマホのケースを閉じてしまった。
同日、21時ころ、何やら人の話し声がするがそれがどこからしているのかわからなかったが、念のために自分のスマホを開いたが何の異常も感じられなかったという。そしてそのまま就寝してしまった。
11月4日真夜中の1時ころ、息子から連絡があり起こされる。そして497分も電話が通話中となっていることを知らされた。
翌日の11月4日、契約しているsoftbankの「My Softbank」を開いたところ、通話料金が20,0040円計上されていることが分かった。
11月5日、softbankのサポートセンターに電話して事情を説明して、「通話したものではなく、「通話終了」ボタンの切り忘れであるから、通話料金の高額請求不当である。支払いを免除してくれないか」と要求したところ、担当者は「通話したかしなかったかにかかわらず、回線を使用したもことには変わりがないのであるから、通話料金はお支払いただくことになります」ということで要求は却下された
★直接的原因は、スマホの「通話終了」ボタンをタップしていなかったことである。しかし、いつも息子に電話した時は息子の方から通話を終了していたので、自分から「通話終了」ボタンをタップしなければいけないという気持ちが希薄であったという。さらに遠因として、ガラケイからスマホに切り替えたのが7月で、まだスマホの使用に慣れていなかったこともある。
★どうしてこうなったのか、どこが優しくないのかその行動を追跡していくと以下のようになる
★電話番号の発信
電話アイコンをタップして、電話番号帳を開き、掛けたい電話番号をタップする


・ダイヤル中は中央部に「発信中」と表示される
・左上に「通話中」のマークが表示されるが、小さすぎる。高齢者にとっては認識しにくい


・相手が出ると通話中となる
・左上の「通話中」のマークがついている
・「発信中」とあった位置に、「通話中」の文字はない

・この画面では左上の小さな「通話中」のマークだけが通話中の表示です
・高齢者には小さすぎて判別がむつかしい
ここに、「通話中」と大きく表示されているとわかりやすい
★ここでいろいろなことが起こる


・場合によっては、画面が真っ黒になってしまうこともある。こうなると高齢者または初心者はパニックとなる
・画面をタップすれば表示される(ディスプレイの画面消灯(スリープ)時間を30分くらいにするとよい)


・スマホの一番下のホームキーをタッチしてしまうとホーム画面になってしまいます。高齢者は「なんで」と思うでしょう。またパニックになります
・「電話」のアイコンをタップすればいいのですが、これも分かりにくい

・そうすると、またまた妙な表示が出てきます
・慌てず、「通話に戻る」をタップします


・こうなれば、一番下の赤い電話のアイコンをタップすれば電話は切れます
・ここに、問題があります
・この赤い電話のアイコンは、電話を切ったと錯覚しやすいのです
・まだ通話中なのです。左上には「通話中」のマークが出ていますが、小さすぎて分かりにくい



・相手が電話を切った場合には、「通話終了」と表示される


・相手が切っ他場合には、ホーム画面が表示される
・「通話中」マークは、表示されていない


・自分から電話を切る場合には、下の赤い電話のアイコンをタップする
・高齢者にとってこの赤い電話のマークは錯覚しやすい(電話を切ったものと思ってしまう)


・自分から切った場合には、相手の氏名、電話番号が表示される
・当然ながら、「通話中」のマークは表示されていない
・どうして、自分が切った場合と相手が切った場合で、画面が違うのだろうか


・通話中には、赤い電話のマークが横になっているので、受話器を置いた状態を表しているように見える
・だから電話を切ったものと錯覚してしまうのです
・そこで、このように受話器が立っているように表示してあると錯覚しない
★問題点
@今日のスマホにはいろいろな機能が満載しており、携帯型電話機ではなくコンピュータデバイスです。ですから電話の機能はスマホの1機能でしかありません。
A高齢者は、スマホを携帯電話として使用することが多い。しかし、このスマホは携帯型電話機としての配慮が不足しているように思われます。また高齢者に対する配慮も足りないと思われます。
Bスマホは双方どちらかが切れば通話は終了しますが、どちらも切らないことがあるとは考えなかったに違いない。しかし、双方とも切らないことが実際に起きているのであす。利用者が高齢者の場合にはそういったことが起きやすいのです。
C発信者側、受話者側双方とも電話を切らなかった場合には何らかのアラームを出す必要があります。ただし、利用者が高齢者の場合には尋常の方法では効き目がない。例えばアラーム音を鳴らすと同時に場面が真っ赤になって点滅するという方法もあるでしょう。あるいか一定時間会話のない通話状態が起きたら強制的に切断するといった方法もあるでしょう。
Dスマホが通話状態のままになると通話料金が莫大な金額となってしまいます。ですから真剣に考えてほしいのです。
E電話がかかってきたとき、電話に出る場合には画面を下から上に手を動かす(スァイプする)ことになっている。ところが、画面を上から下の方に手を動かしてしまうと電話に出られないという意味になり、電話が切られる場合がある。どうしてこんなややこしい仕組みにしたんだろうか。電話がかかってきた度に、上だっけ、下だっけとまごつくことしきりである。
 上下の操作で全く意味が異なる動作となるいうことは仕組み上おかしいと思う。
Fスマホを操作していて、突然見慣れない画面が表示されることがある。これは、無意識のうちにどこかをタッチしているからです。「戻る」(←)をタップすればいいのですが、びっくりさせられる。それにしてもあまりにもたくさんの表示(機能)がありすぎるからです。