見出し坂東33観音めぐり
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これは、坂東33観音めぐりをした記録です。平成15年3月に開始してから平成16年10月に終了して、33番目の那古観音で「結願之証」を頂くまでに、16ヶ月を要しました。いろんな寺に出会いました。なかなか体験できないことも味わいました。
1.坂東とは
  昔、関東平野から箱根を越えて、京に行くことは至難の業に近かった。足柄山、箱根の山から東側一体を「坂東」と呼ばれていた。
2.坂東観音めぐりはなぜ始まったか
 源平合戦において、坂東の武者たちは、九州まで平氏を追い詰めたが、鎌倉幕府の設立と共に敵味方を問わない供養や永い平和への祈願が盛んに行なわれた。
  鎌倉幕府を開いた源頼朝は観音信仰の篤かったことから御家人たちを通じて、関東(坂東)に観音信仰が広まった。源頼朝の観音信仰が生んだ賜といえる。
  坂東札所は、平家追討の折、西国札所の壮巌さに触れた関東武士たちの憧れから設けられた。13世紀のはじめに確立したといわれています。
3.坂東33観音の順番
  1番札所は頼朝が帰依した鎌倉の杉本寺で、逗子にある岩殿寺、鎌倉の安養院、長谷寺、そして、最後は、千葉県館山の那古寺が33番目で終わる。しかし、更に巡礼の寺として番外がある。それは、銚子犬吠埼にある犬吠埼観音(満願寺)である。
  この寺はどんなことでもかなえてくれるという「願いがかなう観音様」と言われている。坂東33観音の一覧詳細はこちらに記してあります。
4.なにをするか
  各寺には、納経所が設けられている。お参りをした後に納経帖に記帳してもらう。
  ところが、東京の浅草寺に参拝したときに”「ご朱印」について”という1枚の戒めを
いただいた。「納経長」に記帳を頂くことは、お経を自分で写経してお納めすることに対することに由来するものであって、参拝してご朱印を頂くことだけが残ってしまったのは残念であると記載されています。「スタンプラリーではないんだ」と言われたようで、全く恥ずかしい思いをしました。
5.行く先々で
 寺を回っていると行く先々で、同じような巡礼者に出会う。袈裟を着けた人、菅笠をつけている人もいる。遠方から来られた人もいた。それぞれ巡礼をしている目的は違うだろうが、いずれも完走を目指している。
  いずれの寺も歴史の重みがずっしりと感じられる。まだこれから長い道のりが続いている。
6.無事に完了しました
 平成15年4月にスタートした坂東33観音めぐりは、平成16年10月10日に終了しました。
33番目の那古観音で「結願之証」を頂きました。1年半で完走したことになります。
いろいろな思い出と経験をさせていただきました。これも健康であったことによるものと感謝しています。