− 古いパソコンを蘇らせる − |
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「古いパソコンを蘇らせる」 これは極めて重要なテーマである。 |
★インターネットでは、画像が多くなってきたこと、広告が多くなってきたことなどで掲載する情報量が格段に増加してきている。そのために10年前に購入したパソコンでは遅くて使用に耐えられなくなってきているのが現状である。 |
★10年前のCPUはceleronが主流であり、クロックも2Ghz程度であった。現在ではCore i5で2.9Ghz、Core i7では2.9から3.9Ghz、Core
i9では、3.7Ghzになっている。したがって、能力は1.8〜2倍に向上している。 |
★メモリでは、当時のメモリの規格はDDR2であった。DDR2にも3種類あるが、一番性能が良いものはDDR2−800で転送速度は6.4GB/Sである。これに対して、2020年に販売されているパソコンはDDR4−2666が主流で、転送速度は21.3GB/Sであるから約3倍となっている。 |
★メモリサイズでは、WindowsXPの頃は、2GBが主流であった。Windows7になって、4GBとなり、Windows10の今日では6GB〜8GBが主流である。メモリの規格がDDR2の頃はメモリ・パッケージ当たり2GBであるから、ノートPCでは最大4GBとなる。デスクトップPCの場合にはメモリスロットが3個とか4個あるのでメモリを増設することは困難ではない。 |
★そして、最大の課題はHDDである。HDDの容量は大きくなってきており、ITBというものが登場している。HDDの読み取り速度や書き込み速度はディスクの回転速度で決まってしまう。この回転速度は大部分が5400RPMであるが、7200RPMもある。ここがパソコン全体の性能のネックとなっている。 |
★古いパソコンの場合、CPUもメモリも性能を向上させることはほとんど不可能である。そこで、、HDDをSSDに置き換えることが唯一の手段となる。 |
★SSDとは、Solid State Driveといい、半導体記憶素子を使用したドライブ(記憶媒体)である。この長所は読み書き速度が格段に速いことである。難点は記憶容量が大きくなるに伴って価格も高くなることである。標準的には240GBが一番妥当なところである。記憶容量の大小は懐具合と相談するしかないであろう。 |
★一方、古いパソコンの問題点としては、いつHDDが故障するかわからないことであり、故障すると保存したデータ・文書などは取り出すことは不可能である。いろいろ故障診断する方法があるようであるが、故障の兆候を掴むことや寿命予測をすることはむつかしい。早めに対策を講じておく必要がある。 |
★私のところでは、2008年4月に購入したノートPCと2011年1月に購入したデスクトップPCがある。いずれも10年稼働しているから、対応策が必要であったことと、インターネットの閲覧に支障が起きていたことで、その対策を検討してきた。そこで出た結論はHDDをSSDに置き換えることであり、実際にやってみた。 |
★Windows10のリカバリ(回復作業)は、リカバリメディアがある場合には、リカバリメディアから再インストールすればよい。しかし、マイクロソフトにより強制的にWindows7からWindows10にアップグレードした場合にはリカバリメディアはない。この場合には回復ドライブを事前に作成して、この回復ドライブからWindows10をインストールするしかない。 |
★ここでは、以下の2点についてまとめたので参考にしていただければと思う次第である。 |
1.購入したばかりのSSDのフォーマット |
2.回復ドライブによるWindows10のインストール |
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