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1.事故の概要 |
Windows10がサポート対象から外れる日まで、1年を切った。我が家には2014年に購入したWindows7のノートパソコンがあった。今まで、廃棄処分するしかないとあきらめていた |
古いパソコンがWindows11をインストールできない最大の原因は、TPM(Trusted Platform Module)のバージョン2.0が必須となったことにある |
このTPMはコンピュータのセキュリティーを向上させるための機能である。Windows11をインストールするためには、必須となっている |
ところが、TPMはコンピュータのマザーボードやプロセッサに組み込まれているセキュリティテクノロジーであるために、古いパソコンには組み込むことはできない |
TPMにはバージョン1.2とバージョン2.0がある。Windows11のインストールの条件としているのはTPM2.0である。つまり、TPM2.0を装備したパソコンでなければ、Windows11をインストールできないのである |
ところが、Windows11のインストールの際にTPM2.0の条件を回避して、インストールする方法があるとわかった |
TPM2.0の条件に適合しているか否かをチェックしているのはレジストリーというソフトウェアである。だからこのレジストリーを書き換えてしまえばインストールできるというものである。このやり方はWeb上で公開されている |
そこで、古いパソコンにおいてパーツを2つ入れ替えることにより性能を向上させる必要があった |
(1)HDD(Hard Disk Drive)をSSD(Solid State Drive)に入れ替えて高速化する |
(2)メモリーを4GBから8GBに拡張する |
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2.トラブル発生 |
SSDを大手の量販店から、SANDisk社の「SSD PLUS(480GB)」を購入した |
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使用するためにはフォーマットしなければならない。そこで、Windows11パソコンを使用して「ディスクの管理」によってフォーマットしようとしたが、フォーマットできないのである。ショートカットメニューが真っ白である |
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念のために、デバイス マネージャーを見ると、認識されている |
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3.対応措置 |
(1)明らかに、SANDisk社のSSDの不良である |
(2)購入した量販店にメールで事情を説明して、返品した |
(3)代わりに、Westan Digital社のSSDを購入した |
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(4)今度はフォーマットヶが成功した |
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4.対策措置 |
この種のパーツ類の品質管理は、抜取検査であろう。全数検査ではコストがかかりすぎる |
抜取検査方式は、品質管理(詳細はこちらを参照)で教えられるように、ある確率で不良品が混入する。混入しても構わない場合に採用する検査方式である。不良品が見つかった場合には良品と交換する、交換できることを前提としている |
したがって、今回購入したSSDはフォーマット段階で不良と判明したのでパソコンには組み込んではいない。故に販売店に返品できた |
一番悩んだことは、不良品であると判断してよいかどうかであった。いろいろWeb上でフォーマットができないことの原因を調査していくと、不良品と認定されるという記事を見つけたから返送可能と判断したのである |
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問題点: |
(1)SSDがフォーマットできないことが、製品の不良と判断してよいのか迷ったこと |
(2)この不具合が、量販店で返品に値すると判断してくれるかわからなかったこと |
(3)ダメモトのつもりで、量販店にメールした結果、量販店から返品受付の返事があったこと |
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5.補足 |
当初の目的である古いパソコン(2014年購入)にWindows11を搭載することはできた。ところが、初期設定のマイクロソフトのサインインを実施する段階において、メールアドレスの「@」という文字が化けて表示されることに遭遇した |
パソコンが古いためにキーボードの最新のドライバーに対応していないらしい。セットアップ完了後ならばドライバーを更新する手もあるが、セットアップ途中であるから中断せざるを得ず、Windows10をセットアップせざるを得なかった。Windows10はキーボードの問題も発生せず、順調にセットアップでき稼働にこぎつけることができた |
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